乳腺線維腺腫(にゅうせんせんいせんしゅ)


症状

乳房の中に、境界のはっきりしたしこりができます。痛みはないので、触れた際に偶然気づくことが多いものです。形は球形か卵形で、大きさは小豆大のものから、ときには鶏卵大のものまでいろいろです。一つだけでなく、複数生じることもあります。しこりの表面はなめらかで、乳房内でころころ動く感じに特徴があります。

原因

現時点では原因不明ですが、思春期から25歳ぐらいまでの若い女性に多くみられます。また、未・既婚を問わず発病します。

診断・治療

触診や超音波検査から診断します。
乳房に針を刺して細胞を採取し、良性腫瘍であることを碓認することも大事です。
手術でしこりを摘出すれば治癒します。乳房に変形が残る心配もありません。

乳腺症(にゅうせんしょう)


症状

乳腺にしこりができて痛みます。ふつう両方の乳房に発生しますが、片方だけのこともあります。月経前にとくに強く痛み、月経後は痛みが和らぐことが多いものです。このしこりは、一度できると自然に消えることはなく、乳頭から異常な分泌物が出ることもあります。

原因

卵巣ホルモン分泌の乱れが関係しているものと考えられていますが、くわしくはまだわかっていません。なお、中年の女性に年齢的・生理的な変化として、同様のしこりが一時的に生じることがあります。

診断・治療

触診でおよその診断はつきますが、マンモグラフィー(乳房のX線撮影)や超音波検査で、悪性の腫瘍(乳がん)でないことを確認する必要があります。とくに、乳管内乳頭腫が認められる場合は、しこりの一部を採取して、がん細胞の有無を確認しなければなりません。
乳がんではなく乳腺症であることが確認できれば、とくに治療はしません。ただし、一定の間隔で通院し、経過を観察する必要があります。

葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)


症状

乳房にしこりができます。周囲との境界が明確で、嚢胞(液体の入った袋)があるため硬い部分と柔らかい部分を感じることから、比較的わかりやすいものですが、大きくなるまで気づかないこともあります。数カ月のうちにしこりは急速に大きくなり、握りこぶし大くらいになることもあります。

原因

いまのところ原因不明ですが、若い女性に多く発生するものです。

診断・治療

手術で腫瘍を摘出すれば、完治します。ただし、取り残しがあると再発するので、その点に注意を要します。小さなものであれば、比較的容易な手術です。

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